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秋風 
もうすぐ誕生日です。
いつの頃からか、もうすぐ誕生日だなって思うとナーバスになります。
別に、歳とるなってことではないのですが、
今日、その原因が何かやっとわかった気がしたので書いておきます。

高3のとき、ものすごい仲良しの子がいました。
一度も同じクラスになったことがなかったんですが、
高2の春に部活が縁で知り合って、それからは、
朝・休み時間・お昼・放課後とべったり一緒でした。
彼女は見た目すごく派手な感じで、私はいわゆる優等生タイプで、
一緒に居ると違和感があったのか、よく、ほかの友達や先生方からも
「お前たち何の知り合いなの?」って聞かれていました。

お互い、そのときどきで、好きな人とかもいたけれど、
恋愛感情にすごく近い気持ちで、接していたんじゃないかと思います。
特に、私が彼女を好きな気持ちがすごく大きくて、
休み時間、よく、膝枕とかしてもらったり、
帰りも、遠回りなのに彼女を駅まで送っていったりとか
こうやって書いてみると、何してんだ…って感じですが。

高3の私の誕生日が、確か土曜か日曜日だったと思います。
学校が休みで、二人でお昼ご飯を食べに出かけました。
その日のことは、もの凄く鮮明に覚えていて、
何を食べたか、どこの席に座ったか、彼女の着ていた服、鞄、靴。
10年以上経った今でも、ちゃんと思い出せます。

なぜ、そんなに明確に覚えているかというと、
3時になって、じゃあまたね、って別れたその足で
彼女が失踪してしまったからです。
なんて村上春樹的展開。
でも本当のことです。

次に学校にいった日、机の横にかけておいた鞄の中に、
彼女からの手紙が入っていていることに気づきました。
彼女が学校に来なかったので、そういえば、週末になんか私の鞄いじってた、と思って
なんの気なしに見てみたら、手紙が入っていて、1行目が「失踪します」でした。
しかも、彼女に「失踪マニュアル」貸したの私ですΣ(゚■゚||)
家に電話してみたら、彼女の妹が出て
「なのこ先輩、どうしよう。ちーちゃんいなくなっちゃった!」って泣くんですよ。
教室に帰って、共通の友人に泣きながら説明して食べたおべんとが
3色そぼろ弁当でした。全然食べれなくておかーさまに怒られた…。

こんなに途方にくれたことってなかったです。
校長室に呼び出しくらったのも警察に聴取されるのも初めてでした。
何より、1ヶ月、彼女から全く連絡がなくて、死んで帰ってくる夢とかも
何回も見ましたし。

まあ、1ヵ月後には暢気に電話かけて寄越したので、今では笑い話ですが。

でも、その、彼女がいなくなったと知ったその日。
一人で学校の門を出て、後ろから走ってくる足音がして
もしかして、って思って振り返ったときに、全く知らない人が私を追い越して行って
そのときに、吹いた風がすごく冷たくて
私、今ひとりなんだなって思ったときの絶望感みたいなものが、未だに忘れられません。

今日、電車を降りた瞬間に、すごく似た風に吹かれて
だから、秋は憂鬱なんだなって思いました。

今年はよいことがありますように。
 

秘密にする

 
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